二人のキセキの物語 MN
第56章 背中合わせの二人2 潤
奥まで突くと 小柄なカズが
伸びあがるようにして眉根を寄せる
「あぁ・・・っ、イイ・・・」
「ホント?痛くない?」
「気持ちイイ・・・潤・・・もっと来て・・・俺をメチャクチャにして・・・」
「・・・っ」
カズが渡米するまでの間
忙しい合間を縫って 逢瀬を重ねたけれど
それでも ゆっくりと抱き合う時間が取れたのは
ほんの数える程
恥ずかしがってばかりで
なかなか大胆な言葉を言ってくれなかったカズの口から
こんなセリフを聞くことが出来るなんて、と
感動して 鼻の奥がつんとする
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