地下アイドルの休日
第4章 東北珍道中
「ち、違ーう、笑点違ーう、座布団違ーう」
とちはるんはみんなの頭に流れている笑点の音楽を振り払うように叫んだ。
ちはるんはオワローズが熱狂的に応援していて、中でもこの写真の男山田選手の大ファンなのだ。
カバンの中にはユニフォームやタオルなどオワローズのグッズがいっぱいであるが、山田選手の下敷きや写真などはすぐに見れるようにカバンの一番上に入れてあるのだ。
あやのんは時々ちはるんが自分のカバンを覗いてニヤニヤしてるのをヘンなヤツだと思って見ていたが、これだったかと思った。
こうして職務質問は無事に・・あやのんとちはるんは秘密にしていた大好きなものを暴露してしまうという大きな爪痕を残して終了した。
「あ、あね~、良かったらCDを売っていただけませんか。もちろん自費で買います」
3人の警官はさっきから流れているフルーティの曲にすっかりハマってしまったようだ。
3人が違うアルバムを買ったということは後で貸し借りするつもりなのだろう。
通常物販で販売する時のようにあやのんとちはるんがサインを入れると3人は大喜びだが、ここでもハプニングが・・。
ちはるんは漢字が書けないので、相手の名前を聞いたら平仮名かカタカナで書くか、相手の名前はあやのんに任せることが多いのだが、警官の一人が亀井と名乗ると自信満々に漢字を書き入れた。
そして書いたのが仮名さん。
これにはみんな大爆笑で、名前を間違われた亀井さんもちはるんのこの天然キャラが気に入ったみたいで仮名さんと書かれたCDを見てメチャメチャ喜んでいた。
とんだ目に遭ったが、イベントに向かう途中でアルバムが3枚も売れるとはこれまた前代未聞のことであった。
東北初日は昼からのステージだが、もうとても間に合わないので連絡をして夕方の人と入れ替えてもらった。
これに懲りてその後は早朝早くに機材を受け取って夕方か夜のステージに出るようにスケジュールを変更した。
バレちゃったからにはしょうがないとばかりに、ちはるんはオワローズの素晴しさを延々と力説した。
ちはるんの力説によってあやのんもオワローズに興味を持って一緒に応援に行ったらハマってユニフォームなどのグッズを買うまでになった。
そして女社長もオワローズにハマり、オワローズのファン活はフルーティの公認となったのであった。
とちはるんはみんなの頭に流れている笑点の音楽を振り払うように叫んだ。
ちはるんはオワローズが熱狂的に応援していて、中でもこの写真の男山田選手の大ファンなのだ。
カバンの中にはユニフォームやタオルなどオワローズのグッズがいっぱいであるが、山田選手の下敷きや写真などはすぐに見れるようにカバンの一番上に入れてあるのだ。
あやのんは時々ちはるんが自分のカバンを覗いてニヤニヤしてるのをヘンなヤツだと思って見ていたが、これだったかと思った。
こうして職務質問は無事に・・あやのんとちはるんは秘密にしていた大好きなものを暴露してしまうという大きな爪痕を残して終了した。
「あ、あね~、良かったらCDを売っていただけませんか。もちろん自費で買います」
3人の警官はさっきから流れているフルーティの曲にすっかりハマってしまったようだ。
3人が違うアルバムを買ったということは後で貸し借りするつもりなのだろう。
通常物販で販売する時のようにあやのんとちはるんがサインを入れると3人は大喜びだが、ここでもハプニングが・・。
ちはるんは漢字が書けないので、相手の名前を聞いたら平仮名かカタカナで書くか、相手の名前はあやのんに任せることが多いのだが、警官の一人が亀井と名乗ると自信満々に漢字を書き入れた。
そして書いたのが仮名さん。
これにはみんな大爆笑で、名前を間違われた亀井さんもちはるんのこの天然キャラが気に入ったみたいで仮名さんと書かれたCDを見てメチャメチャ喜んでいた。
とんだ目に遭ったが、イベントに向かう途中でアルバムが3枚も売れるとはこれまた前代未聞のことであった。
東北初日は昼からのステージだが、もうとても間に合わないので連絡をして夕方の人と入れ替えてもらった。
これに懲りてその後は早朝早くに機材を受け取って夕方か夜のステージに出るようにスケジュールを変更した。
バレちゃったからにはしょうがないとばかりに、ちはるんはオワローズの素晴しさを延々と力説した。
ちはるんの力説によってあやのんもオワローズに興味を持って一緒に応援に行ったらハマってユニフォームなどのグッズを買うまでになった。
そして女社長もオワローズにハマり、オワローズのファン活はフルーティの公認となったのであった。