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Living with Simone アイツと暮らせば

第3章 アイツ相手に本気出す

---そして再び週末。

アレックスとその仲間達が来た。

大きなアメフトのゲームがある日。

皆がそれぞれアルコール持参。

ワインだけでも10本以上はあった。

ヨーロピアンとかアフリカンとか、アジア人に比べると体質的にアルコール耐性があるので、圧倒的にお酒強い人が多いのよ。

「よぉ。調教師久し振り♪元気だったか?」

アレックスの屈託の無い笑顔に癒される。

「うん。変わらずだよ。」

何だか男同士の挨拶みたいなハグして、
まぁ寛いで下さいよと。

みんな自分が食べたいものを持参する。

フライドチキンとか、ピザとか、ポテトチップや炭酸飲料,ビールなどの持ち寄るの。

アイツ?呼んでもねーのに手ぶらで来やがった。

仕方無いから、シモーネを連れて買い物。
適当なお酒を買って居たんですが、いやいや買うわ買うわ…人の金だと思ってこの野郎。

「ちょっと待て…これ買いすぎじゃね?」

「信じろ。これぐらい全て俺が飲む」

しかもこんな時だけよく動くし、気が利く。
重たい荷物も文句言わずに運ぶ。

…てかさ、自腹で飲めよクソが!

アレックスにミカの友人も来るの。だから宜しくね。
って話してたのを聞きつけ、

「あーーー。面倒臭ぇ。どうせみんなまん●ばっかだろ?」
「男だけ連れてこい!」

と言いたい放題。

…相変わらずだなお前。

「違うよ‼ちん●半分。まん●半分だ!」

ちん●との出会いに命を掛けるアイツは、男が来るというだけで、ムカつくほど上機嫌。

もうね、アイツのせいで、ミカもどんどん恥じらいが無くなっていくんだ。ええ。全部アイツのせいですね。そういう事にしとこうね。

「お前,男の趣味“だけ”は結構いいよなぁ」

…"だけ”ってさ。そこだけ強調すんな。バーカ!バーカ!

アレックスが何かの拍子に、“ミカの好きなタイプは、シモーネだ”って漏らしたの。それからアイツは調子乗ってましてね。

正しくは、好きなタイプじゃなくて“顔”だけどな。

ええアレックスも余計な事言いやがる。

しかもミカとシモーネの好きな男性のタイプが被るのよ。
これが原因で後で色々あるんだけど、その話は別の時に。

…で

ミカが準備してる間,アイツは買って来た酒飲んでテレビ見てる。手伝いもしないわけですよ。

まぁわかっちゃいたけど、やっぱ腹たつ。

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