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Living with Simone アイツと暮らせば

第1章 出会いという名の禍

渡米生活も落ち着いた頃だったの。

兎に角、顔が広い親友アレックスのパーティー。

ミカは、行きたくもねーのに誘われちゃった…ことが運のつき。

「お前 何でデートをすぐ断んの?」

アレックスは、心配して声を掛けてくれた次第なのですが、丁度、付き合っている彼氏がおりまして、
大人の事情で公式に友人達に紹介してなかったの。

「うーん。メンドクサイ?疲れる?
てか…こーして英語しゃべってるのも疲れるんだよねぇ。
仕事から帰ったらずっとゴロゴロしたいし、どこか出かけるより寝て居たい。」

ええ…ミカは、数年前に流行した「干物女」の輸出バージョン絶滅危惧種だと思っていただければ幸いです。


「…。」

…あ。

驚き過ぎてミュートになっちゃったリア充のアレックス。

ねっ?ミカが本音言うとコレですよ。

ナードとギークの間を彷徨えしノマド…的な立ち位置になっちゃう訳。

「あははははは…冗談!ジョーーーーダンだってば。おしゃべり苦手だし、ちょっと影があるような人が好きだけど、今は仕事が忙しいしぃ…。」

…危ない危ない。

脇汗をたっぷりかいたミカ。

「それで顔のタイプはどんな感じ?」

人の話 聞いてねぇ。

なんとなく会場を見回した。

そしたら…いたんだわ。
人ごみの中ですんごい超大型巨人みたいなヤツ発見。

…ウホッ♪マジガチ美青年、

「あそこのベルバラのオスカルみたいな奴! やべぇかっこ良過ぎるだろ!」

大興奮のミカを冷めた目で見るリア充アレックス。

…ゑ?? お前、それマジで言ってんの?お前如きが?

ええ…テレパシーでアレックスの声が聞こえたような気がしましたね。

「アイツ無茶苦茶性格悪いよ?特に女は容赦ない」

…ってことは?

「ああ。ゲイだよ」

…ハーイ!やっちゃいましたぁ。えへへ。

ミカはお姉系のゲイじゃなくても、あ!これは…って直感でわかっちゃう凄い能力があるんですけどね。

ええ…その能力があるから何だって話ですよね。

でも今回は大外れー!

アイツは暫く観察をしてから判った珍しいケース。

兎に角 目の醒めるような!高身長!超絶美青年で暫く見とれちゃったのさ。


それが、アイツとの出会いだった。

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