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Living with Simone アイツと暮らせば

第4章 NTR

彼氏のケンちゃん。

アメリカに研究員として数年駐在予定。

仕事を介して知り合った。

物静かな人で、ヒョロっとさせた野比のび太。

1週間に1度は、ケンちゃんの家に行って、ご飯を一緒に作って食べたり、映画を観たりしていたの。

ケンちゃんはパーティとか苦手な人だったのと、家にはアイツが居るし、家に来ることは殆どなかった。

ミカは、友人の家に1週間ほど遊びに行くことになった。
彼氏も連れてくれば?と相手が言ってくれたけど、”女同士積もる話もあるだろうから僕は遠慮しとくよ。“とケンちゃん。

友人宅にお邪魔させて貰ってた時に、お父様が心臓発作で亡くなった。流石にその状況で滞在は出来ないので、予定を切り上げて帰って来た。


家の前に車を止めた時点でアイツが居ることが判ったの。
何故なら大きな音で音楽を聞いてるから。

…マジ勘弁。

リビングに荷物を置き1階から大声で叫んだけど、
聞こえる筈もなし。

テレビはつけっぱなし、食べたものはそのまんま。
溢れたコミ箱をみて、どっと疲れたきた。

アイツは、絶対に掃除洗濯はしない。

シモーネの部屋(ええ。認めたくはありませんがね、それ以外の表現のしようが無いんでね。)の前へ行き、ドアをノックからのグーで叩いたその音すら聞こえない状態。

100dBはあるんじゃねーか?ってぐらいの大音量。


仕方が無いから部屋のドアを開けた。

すると毛布の中でいちゃこらしてやがるんですよ。

ブチっとステレオを切ったのと同時にミカは怒鳴った。

「貴様…こーゆーことは自分の家でやれって言ってる…だ…。」

音楽が急に止まって、シモーネがパッと毛布を捲った。

見えちゃったんですね…シモーネの相手が。

ミカは冷たい水を全身に浴びたような気分…血の気が引くってこの状態を言うんだなと思った。



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