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Living with Simone アイツと暮らせば

第4章 NTR

その事件のちょっと前、ケンちゃんが1ヶ月程日本に帰ることになったの。その時も、欠かさず毎日スカイプで話をしてた。

なんとなぁ~く付き合ってるの?気が向いたらエッチするか…つかず離れず、お互いwin-winの関係。まさにFriends with benefits。

ケンちゃんは、結婚を断った後も、ミカのことを恋人だと友人に紹介してたから、ふたりの関係は変わらなかった。

運転中にそんなことばっか考えてた。良い想い出しか残らないんだよね。苦しくなったよ。

ケンちゃんのマンションに着いた。

そしてこの状況をもう一度、無い頭の中でおさらい。
一生懸命考えてみても、やっぱりシモーネと被るのが納得いかなかった。

ええ…自分はしないけど(こう見えて一途♪)別に浮気されてもミカは気がつかなきゃOKですから、良かったんだ・け・ど。


…相手がシモーネ。


ここが問題。ここがミカは引っかかるんだな…何故か判らんけど。ヒジョーーーに!

本を持って来た布に押し込めながら、
色々考えて居たんですけどね。

「コーヒーでも飲んでいく?」

ケンちゃんは、ぼーっと荷物を纏めているのを見守ってた。

「ううん…いらない」

10分ぐらいで荷物は纏まった。
ミカは、すぐ玄関で靴を履いた。

「じゃぁね」

ええ…別れなんてこんなもんですよ。

「うん」

「バイバイ」

…これでほんとにおしまいだね。ケンちゃん。

ミカは、大きな荷物を抱えて駐車場へ行き、車に乗った。
シーンとした車内で、ほっとしたのかなんだか突然涙が止まらなくなって、わんわん声をあげて泣いた。

――― コンコン。

運転席の窓ガラスを誰かが叩いた。

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