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Living with Simone アイツと暮らせば

第5章 アイツの眼にも涙

ミヨさんは、ちょっと言いにくそうに教えてくれたの。

「あの…荷物を取りに行ったら、テレビを観てたの。一応挨拶はしたけど…。」

あーっと記憶を巻き戻し…あっ!
ERの看護師さんが荷物を取りに行ってくれたっ…て…。

…やっちまったのか?鍵を?アイツに?

「ミカさん?大丈夫?」

「え…っと。あっと…大丈夫なような…そうで無いような…。」

アレックス召喚。

「ねっ!ちょっとどーゆーことかな?」

「いやいや…俺もびっくりしたんだけど。あいつが最低限の荷物?持って来たって言うんだよね。」

…”いうんだよねぇ“じゃ無いよね?

「それっておかしくない?」

ミカはまだ怒る気力も無かった。

「いや…お前とアイツ仲直りしたのかなぁと思ってさ。」


ミカの震える拳を見て、
アレックスが申し訳なさそうに言った。

「…そうだよな…聞いた俺が間違いだった。」


…そして
ミカの幸せの時は、2カ月も続かなかったのでございます。
(時代劇ナレーション風)

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