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Living with Simone アイツと暮らせば

第6章 ストーカーMVP

そんでさ、入院時の請求書が一向に来ない。

…もしや郵便物も抜き取られてるんじゃね?

病院へ行ったら、もうお支払い済みですよ?だって。

一瞬怖くてブルッってしたよ。

「あの…家族はいませんし,
払ってくれる人なんて居ないんですけど。」

ストーカー疑惑で戦々恐々と恐怖で凍えてましたが、勇気を振り絞って誰が支払ったのか、調べて貰ったのよ。

「2週間程前にですね…えーっと…カードの名前は…シモーネ・バロッタさんになってますね。」

…へ?

フルコース入院だったので支払いは、保険を差し引いても、月給1ヶ月分以上のお値段だった訳よ?

…よけーな事 すんじゃねーよ‼︎ヒトモドキ!

安心したのと腹立つのとで、シモーネの携帯にすぐ留守電に入れた。

家に戻ると、シモーネとあの携帯番号をくれた細マッチョポリスが家の前で待ってた。

ポリスとは、やぁなんて挨拶を交わしたんですね。

「この間はびっくりしちゃたよ。職場の仲間にはカミングアウトしてないんだ。だからあの時は、何も言わずにいてくれてありがとう。」

細マッチョは、真っ白な歯で笑ったよ?

…細マッチョ その笑顔の破壊力に ミカは釘付けだよ。

「おまえ…またストーカー被害に遭ってるの?」

…細マッチョ…お前 お喋りだな。

シモーネが鼻で笑った。

「ええまぁね。」

シモーネだけならすぐ追い返せたけど、
ポリスも一緒だったから、家に招き入れた。

鉢合わせになった時の対応とか、どの様に証拠を集めたらいいのか、家周囲の防犯対策もみてもらったの。その日は、3人で夕食を食べてポリスはすぐ帰った。

シモーネに入院費のお礼を言って治療費を返した。

「貴様の事はまだ許せんが、すぐに来てくれたことと、付きっ切りでいてくれた事には感謝する。ありがと。」

一応ね、こんな馬鹿たれでも、お礼は言っとかんとね。

「で…こんな、まん●の為に泣いてくれたんだって?」

ミカは、意地悪く笑ったけど、シモーネは無反応。

いつもなら、幼稚園児顔負けの、く●だの、ブスだのって機関銃の様に言ってくるので ちょっと拍子抜け。

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