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Living with Simone アイツと暮らせば

第6章 ストーカーMVP

ーーー ある日の深夜。

2時を回った頃、大きなゴミ箱を外に置いて居るのだけど、それが閉まる音がしたの。

寝室の下なので音が響くし,サイドウォークは、砂利を敷いているので、誰かが通ればわかる仕様。

そのサイドウォークは、敷地内なので、近所の人が入る事は無いのよ。
でもね…
シャリシャリと軽い音が聞こえるの。

電気を付けずそっと窓の外を覗くと,人影が見えた。

慌てて911に電話して、変な人が敷地内のゴミ箱を漁っていると連絡したの。住所を教えると,サイレンを鳴らさずに来てくれた。

相変わらずゴソゴソして居る様だったんだけど、警察無線と赤いランプが窓から見えて来ると,慌てて何処かへ去った。

以前にもストーカーの被害に遭っている事と,また今回は別の人だと思うと説明したの。

ゴミを一緒に確認して下さいと言われて、確認したんだけど、仕事関連の書類はシュレッダーにかけるし…と思ってハッとした。

…古い洋服…衣替えをして、着なくなった洋服を入れた袋が無い!

数日前に着なくなったシャツや短パン,シミがついたブラウスなどを紙袋に入れてゴミ箱ポイッ!した覚えがあったけど、それがないのよ。

下着などは入って無かったけど、中身を良く思い出す様にって言われちゃった。

パトカーで見回って貰ったけれど、結局それらしい人物は見つからなかった。

「時々この辺りを巡回する様に言いますから…。」

と若くて、素敵な感じの警察官の笑った顔を見てハッとした。

「…あっ!あなたシモーネの。」

ワンナイトだか、真剣交際だったかは分からないけどうちに来た事があった。上半身裸で、細マッチョ。ちょっと少年の様な顔立ちだったので覚えてた。

「どうりで来たことがあると思った。」

細マッチョポリスが恥ずかしそうに笑った。プリッとした下着姿のケツも良かったが、制服姿も素敵だ。

…偶然って怖いね。悪い事出来ないね。

シモーネが留置所に拘留された事は、知ってたみたい。

「これ俺の携帯。何かあったら電話して。」

ポリスマンは、にっこりと白い歯を見せて爽やかに言いました。

…ふーむ。

認めたくは無いが,やっぱりミカはシモーネと男性の好きなタイプが似ているのかも知れない。




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