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Living with Simone アイツと暮らせば

第12章 Sawadayとの再会

「ほぼ既婚者だよ?ごめん。」

ダンに友人のパーティーへと同伴して欲しいって誘われた。
見渡す限りの弁護士さんだらけで喜んだのもつかの間、
ダンが済まなそうに言ったの。

…ミカの白馬の王子は、どっかで道草食ってるらしい。

訴訟とかに巻き込まれる可能性だってあるわけだし、コネクションを増やしとくのは大事よね。

ダンは自分がゲイである事を公表してないの。

年齢的には30~40歳代が多くって、
まさにミカにとってはストライク・ゾーンな皆さま
…でも既婚。

ダンが気を使ってくれて、ミカも壁の花にならずにかなり楽しく過ごせたし、名刺も交換した。

「へ~ミカの職種は聞いたことあったけど、
本当に働いている人と知り合いになれたのは初めてだよ。」

…なんて、流石弁護士さん達、お話し上手。
その方は離婚を専門にされてる弁護士さんだったんですけど、

「お友達でも良いので、何かあったらお仕事下さい。」

なんて言われてしまったんですね。

…ええ。ミカはどーせ
離婚出来る相手探しからまず始めねーとだからな。

「そうだ…君のことを話したらね、
ぜひ会いたいって人がいてね…あれまだ来てないや。」

ダンはキョロキョロ周りを見回した。

「僕の事務所の先輩の知り合いなんだけど…まぁ上司の友人なんだけどさ。」

この弁護士さん達との出会いが、後々ホントに役立つ日が来るのですが、それはまた別の話。

「僕もあった事があるんだけど、
ちょっと偏屈…ってか話難い人なんだよねぇ。」

ダンが声を潜めた。

「人懐っこいあなたでも苦手って…どんだけ偏屈なのよ。」

…怖い怖い。

「それからシモーネ…どうしてる?」

ダンと別れてから男漁りが激しいアイツ。
乱交パーティーっぽいものに顔を出したりしてるって
アレックスが教えてくれた。

「ちょっと荒れてる…。」

「そっか…。」

ダンは別れた後もシモーネのことを心配していた。



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