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Living with Simone アイツと暮らせば

第13章 ふたりで仲良くER

おかしなアイツは、
時々しょーも無く呑んだくれる。

まぁね…あんなヤツだから、
人間界では生きにくいだろうなぁ〜と思う。

バーで会った見知らぬ人が、
要らぬお世話で連れて帰ってきやがる。


アイツね、
自分で割と良いアパートメントに住んでんですよ?

その日もへべれけで帰って来て、
ラッキーな事にダンを呼びつけたらしく、
抱える様にして運ばれて来ましてね。

なんせ体がデカイもんで、
二人で支えながら2階の寝室へ運びました。

「ミカごめんね。こっちに連れて来ちゃ悪いと思ったんだけど、何度も吐いてたから…。」

…吐いたもので窒息死させりゃ良かったのに。

心優しきダンの前では流石にそんな事は言えません。
別れてもパシリに使われてるんですね。

うちは投げ込み寺じゃ無いんだが?

深夜に起こされたミカは、
寝室へ戻りうつらうつらしてたのよ。

そしたらね、物凄い大きくて鈍い音がしたんですね。

「あーっ。めんどくさい!」

どうせシモーネが、
寝ぼけてっんだろうなと。

でもうちで死なれちゃ困るんで、
念のため確認しに行ったんだけどね、
トイレにも部屋にも居ない。

「お前うるせ〜んだよ!」

って怒鳴りながら
1階へ降りて行こうとすると,
階段の途中で転がってる長芋チン⚫︎発見。

なんていうの?非常口マークの走ってる感じの緑の人?
ピクトさん?…を逆さまにした様な格好で
転がってましたね。

助ける前に取り敢えず、
スマホ!スマホ!写真撮っとかんとね。
面白いから。

コイツと暮らしてると、毎日がシャッターチャンス。

「おい!起きろ。」

…しかも階段の中途半端なところで止まりやがって。

なんかもごもご言ってるんですがね、聞き取れねぇ。

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