テキストサイズ

Living with Simone アイツと暮らせば

第13章 ふたりで仲良くER

どう考えても
図体ばっかりデカイからミカ一人じゃ起こせない。
選択肢はただひとつ。

自力で起きるんだ。馬鹿野郎!

助けるべきか助けざるべきか?
問われれば、全力で後者。
でも良く見ると頭切ってたの。

…あららら。笑ってる場合じゃ無かった。

まぁミカも立ち位置考えずに馬鹿だったんだけど、
階段下から揺さぶると、
うーんとか言いながら動いた途端、
巨体がずどどど〜っと落ちて来たわけですね。

今度はミカも巻き添えで、
強かに壁にあいつごとぶつかったんですけどね、
嫌〜な音がしたんですよ。

ーーー ミシッ。

その瞬間から呼吸が出来ないんですね。

シモーネの頭を触ると、結構デカいタンコブが出来てましてね、冷や汗かいてるし、あれれ?と。

転がってる携帯を何とか取り911。
息も絶え絶えで、階段から落ちてふたりとも動けない&
一人は頭部裂傷と皮下血腫が出来てるんだけど
メインは急性アルコール中毒っぽいんです…って
伝えてる途中から、
ミカも痛みで冷や汗タラタラ出て支離滅裂。

玄関の横がすぐ階段なので、
玄関開けたらすぐ患者いるから
早く来てくださいよと。

5分程でけたたましい音をさせてやって来ましてね、
救急車。

ドアチェーン掛けたままだったんで、
隙間から声を掛けられたんですが、
もう動けねーからチェーン切ってくれよってな事を
意識が半分飛んだ様な状態で言った覚えがあるんですね。

助け出された時には意識ないのよ。

次に気が付いた時には、
救急車に乗せられて血圧を測られてるところでしたね。

ええ仲良く2台の救急車で運ばれて
病院到着。

アイツは頭の検査が終わった後にアルコール濃度を下げるために自慢のちん●にカテーテルを入れられて大量輸液の刑に処されてましたね。
ざま〜みろです。

血腫がでかくて、血抜きと縫合をしたんですけどね、
中身は大丈夫たっだみたいで、
どんだけ石頭なんだって話。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ