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シモーネと高校時代同級生だったって人と
アレックスと3人で飲みに行こうって事になった。

「なんであんな奴なのか知りたいけど、
なんか嫌だなぁ。」

…怖いもの見たさ？

「別にあんな奴の過去なんて知りたく無いから
私じゃ無くてダンでも連れてくりゃ良かったじゃん。」

この間みたいに、具合が悪くなったりした時、親類縁者の連絡先ぐらい聞いといた方が良いかもって思ったんだよね。

「ダンはあいつの保護者じゃない。元彼氏だろ！」

…ちょっと待て、聞き捨てならぬことを言ったようだが？

「私…アイツの保護者になった覚えは無いんだけど？」

「ミカはそうは思ってなくても、俺とお前はなんか保護者になってるじゃん。雰囲気的に？」

…いやそんなの雰囲気的にでも決めて欲しくねーんだわ？！

「どーせあいつになんかあったらこれから先だってさ、呼ばれるのは俺かお前。現実を直視しよう。俺だって嫌だけどさ。」

シモーネを紹介されたのだって今考えれば、
アレックスの陰謀だったんじゃ無いかって思うの。

取り敢えず、ワインが美味しいイタリアンレストランだからと言われて連れていかれた。

「へぇ〜。こんな穴場的なお店があったのね。知らなかった。」

ピザもパスタも何十種類もあって、どれも美味いってアレックスが笑った。

「奢りだよね？こんなだまし討ちのように連れてきたんだから。」

「給料日前だから、あんま高いワイン頼まないでね。」

「うん♪じゃぁ$40ぐらいの安いワインにしてあげる。」

「全然安くねーじゃん‼︎」

…なんて話をしながら待っていると，アルフォンソがやってきた。

中学終わりから、高校まで同級生だったらしい。
アレックスは何度かあった事があったみたいで
久し振りと握手してた。