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Living with Simone アイツと暮らせば

第17章 部屋の鍵

「おいちょっと話をさせてくれ ミカ!!」

…アイツ 名前知ってんだ。驚きだ。

ずかずかと新居に
に入り込んできたシモーネは台所までやって来た。

「ミカッ!君は2階に行くんだ。」


「ふざけんな。どけよチビ。」

…ほら始まった。中学生レベルだなお前は。

ミカに文句を言うのは良いが、ルカを馬鹿にさせるのは許せなかった。

…ちょうど良い。

包丁を逆手に持ったまま、アイツの前に立った。

「ほら。来てやったぞ。ジャンキー!」

ルカはミカとシモーネの間に立っていざという時の為に身構えていた。

…ちょっと邪魔なんだけどな。

「早く要件を言えや?
テーブルの上見えるだろ?これから夕食なんだよ。」

シモーネがミカに近づこうとしたので、
ルカが間に割って入った。

「お前さっきから邪魔なんだよ。」

シモーネがルカのことを突き飛ばした。

「おい。く●野郎!お前また“寝たい”のか?今度ルカに触ったら、お前の綺麗な顔を二度とみれないようにしてやる。」

「俺はクリーンだ。」

「だから?」

「俺はただ謝りたかったんだ。」


「はははは…それってアメリカン・ジョーク?
全然面白くねーんだわ。
謝って済むなら警察要らないって。」

シモーネが泣き出した。

「く●野郎今度は泣き落しか?
そんなことして何が欲しいの?
何がしたいの?
接近禁止令を犯してまで、
私に謝りたいだけ?違うだろ。」

シモーネのことだ何かある筈だと思った。

「ふたりだけにしてくれないか?」

シモーネは涙を拭きながら言ったけど、
ミカもルカも即答だった。

「それは駄目だ。」「断る。」

ミカはポケットから携帯を出した。

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