恋人⇆セフレ
第1章 プロローグ
「あっぅう…っんっ」
もう誰よりも俺のいいところを分かりきっている欲望が、後ろから激しく突く。
「ひゃっぁぁアッもっだめってぇぇッ!」
「っ」
逃げようとすれば、腕を拘束されて更に強く打ち付けられた。
ポタポタと背中に落ちてくる汗に興奮して、張り詰めた俺の性器は更に質量を増していく。
あー気持ちいい。やっぱりこいつじゃないと駄目だ。気持ちいい。頭が空っぽになるくらいすげー気持ちー。
「あっあっあっイクッイクイクッ出るっ」
「お、れも…ッは…っんっぁっ」
バチュっぱちゅっパチュッ
「あっあ…ッ!!!」
追い討ちをかけるようにピストンのスピードを上げれば、2人して呻くような声を上げて同時に達した。
ビュクビュクと止まらない射精に目の前がチカチカして、頭が真っ白になる。
「はあ…はぁ…死ぬ…」
力尽きたように体をベッドに預けると、今さっきまで体を繋げていた男もドサリと上に乗っかって来た。
「真木重てえ。ていうか中に出したな」
「ん〜…悪い、止まらなかった」
「ふーん…。それならいーよ」
けど、と体を捩って仰向けになれば、向かい合わせに抱き合っているような格好になった。
汗でベタつく体が密着するけど、全然嫌な気持ちにならない。
あー相変わらずいい体。
「真木が掻き出して♡」
真木の硬いお腹に、俺のを擦り付けるように腰を動かす。
すると、ピク、と眉根を動かした真木の落ち着いていたソレが硬くなりだしたのが分かって、うはっと笑った。
そのまま耳に唇をつけて囁やく。
「まーき。いいよ、このまま挿れてそれで掻き出して」
「ッこの馬鹿」
ヌププ…ッ
「あ…っおっきぃ…っ」