無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

下から睨むように見ると、伊織の手が顎に添えられて上を向かされる。



伊織が身を屈むと影が落ち、唇に柔らかな感触が広がった。



「あっ」


それと同時に腰を強く引き寄せられると、伊織の欲望が俺のを擦り、熱とぬるりとした感触に肌が粟立つ。


ソレはゆっくりと、まるで味わうように、下から上、上から下と何度も往復させ、唇は解放されることなく喘ぎ声ごと飲み込まれる。



チュク、チュックチュ…


「ん、ふぅっぁっ」



気持ちいい…口腔で蠢く舌はゆっくりと絡まるように動いていて、心地よさでうっとりしてしまいそうだ。



「柔らかいですね」

「っ」


と、キスで夢中になっていた俺の尻を大きな手が包み込み、撫で付けながら優しく揉まれ始める。



そして、流れるように伊織の指が先走りを塗りつけるように蕾の周りを撫で、今にも入ってしまいそうな圧にキュンと窄まった。




くるくると回される指と、前をもどかしく擦られる感覚はゆるやかに頭を快感で埋めていき、おかしくなりそうだった俺は無理矢理唇から逃れた。



「もっいおりっ！前と後ろ、どっちかに、しろ…っ！」


「ちょっとそれは、無理な相談です」


「は、はぁ！？待て…ンッ！」



なんで！！と抗議しようとすれば、黙らせるように腰のスライドを再開し、逃がさないとばかりに唇を塞がれる。


しかも、当然のように蕾に指を充てがわれ、深いキスとジワジワくる快感に生理的な涙がこみ上がってきた。



「ぁあっんっそれ、だめってっ」


「本当にダメなら突き飛ばしてください」


「っそ、そんなのずるいぞ…っ！！」


「ただ志乃さんの嫌がることはしたくないだけですよ？」



そういうや否や、伊織の指はとうとうググっと強く圧をかけ、ナカヘと侵入させてきた。



「やぁっ…！！あ、あ…ッ」



チカチカと星が飛んで、軽くイッてしまう。



「すごい…気持ちいいの？志乃さん」


「ん、んん〜っ！まだっ動かす、なっ」


グチュ、と、骨ばった指が慎重に内壁をこすり、内側の固いところを、関節を曲げてトントンと叩かれる。


「アァッ！！！」



ジワジワ絶頂に上り詰めていた俺は、それだけの刺激で盛大にイッてしまった。俺の呼吸はもう絶え絶えだ。