
青色と黄色の短編集
第5章 大野さん生誕祭
でもどこに出かけたらいいか分かんない…
思い切って翔ちゃんに聞いてみた。
「智くん?どこでも良さそうじゃない?」
「俺と何するのが楽しいかなぁ…」
「大野さんが行きたいところに行けば?」
なるほどねぇ…
「ってことで大野さん、
俺と一緒に出かけるならどこ?」
「そうだね…懐かしい場所がいい。」
「懐かしい場所?」
「うん。ニノとのんびりしたい。」
じゃあ京都かな。
ちょっとリサーチしてみよっかな。
来たる当日。
俺は昨日地方でロケだったから
現地で待ち合わせってことになってる。
なるべく人気のない場所を選んで、
小さな橋の前にした。
あ、もう来てる。
意外と凛々しい横顔が京都の町並みに合ってる。
俺に気づいて微笑むから
ちょっとドキドキしちゃった。。。
今日、体力持つかな……。
