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青色と黄色の短編集

第1章 命の恩人はすぐそばに

Nside



全く知らない男の人に今から抱かれるんだ…


怖いけど、もうあとは死ぬだけだし…


もうどうでもいいや…




お兄さんに物置の裏まで連れていかれる。

物置と建物の壁の隙間のとこ。

ここは案外死角でマンションの外からも
ドアを開けたところからも見えにくい。

電灯に照らされていてなんか恥ずかしい…


強引に僕の腕を引っ張っていたお兄さんは
僕に壁ドンして強引にキスしてきた。

「んっ…」

長い間口を塞がれて苦しくって口を開けた。

そしたらお兄さんが舌を絡ませてきた。


何度も角度を変えて激しめのキス…

ろくに彼女もいなかった僕にとっては
初めてのことだった。


「んっ…はぁ…」


唾液出てるし…変な声出るし…


自分でもちょっと引いてる…。




ようやくお兄さんの顔が離れて
やっとまともに息が吸えるようになった。


僕がフリーズしてる間にお兄さんは
もう上着を脱いでいて綺麗な筋肉が視界に入る。

細身に見えて程よく鍛えられてるんだ…。


思わず見とれていると
お兄さんが僕の上着のボタンに手をかけた。

「あ…」

人に服を脱がされるというのが怖くて
腕を顔の横に持ってきたまま何も出来ない…。


そんなのお構い無しに
インナーの上から胸を触られる。

「ひゃっ…ぁ…っ」




なにこれ…なんで感じてるの僕…。



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