
青色と黄色の短編集
第17章 雨宿り
コンコンとノックが聞こえてドアが開く。
おいらはバスタオルを持って玄関に向かった。
「大丈夫?寒かっt…
……って、お前その格好で外にいたんか…?
バスタオルを持ったままフリーズしちまった。
だって、
全身ずぶ濡れで
水も滴るエロい子になってるんだもん。。。
歩く用に着てたライブTシャツは
雨に濡れて透けてるし。。。
体のライン丸分かりじゃん…
それでいて寒そうにプルプルして
こっちを見つめている。。。
襲いたい…
メチャクチャにしてやりたい…
ダメだ!まずは風呂だ!
「急にごめんね、雨強くなっちゃってさぁ」
「いいよ全然、風呂入りな、ね?」
「ありがとう」
ほっそい脚だけ拭かせて風呂まで誘導する。
「びたびただわ…」
普段の脱ぎ方だと脱ぎづらいらしく
女の人みたいに服を脱ごうとするニノ。
腕をクロスさせて裾を掴んで
ちらっと見える白いおなか…細い腰…
あぁもうダメだ……
「おいらも一緒に入る!!」
不思議そうな顔をしてるニノを
風呂場に押し込む。
「え、大野さんまで服着たまま?」
「いいから」
湯船に浸かるように促して
ちょっとした段差になってるところに座らせる。
上半身が寒そうだから
肩にシャワーがあたるようにして
おいらも湯船に入った。
