
青色と黄色の短編集
第20章 お風呂上がり
置かれた手は僕の肩を撫で、
先輩がさらに体を近づけてくるのが分かった。
後ろに立つ先輩はどんな顔してんの…?
「あっ、あの…っ?」
「女子だけじゃなくて、となりの課のあいつとか
用務員のおっちゃんまで二宮くんのこと見つめて
後つけてたんだぜ?
これからも守ってあげるからさ…
いいでしょ…?」
た、確かにその人達とは比べものにならない程
大野先輩はかっこいいし頼れるけど…
でもダメっ…///
「僕っ、大野先輩に憧れてるけど
こんな関係は望んでないですから…っ(泣)」
「そんな事言わないでさ、
先輩命令、大人しくしてて?」
大野先輩の荒い息遣いが首にかかって
僕は恐怖を覚えた
「はぁ…二宮くん…」
「ひぁっ///」
逃げるより先に
後ろから抱きしめられてしまった。
「やだ離して…っ///」
「だーめ」
「ぁっ、ちょっと///」
必死に腕を解こうとするけど
非力な僕じゃ大野先輩の逞しい腕は動かせない。
「力弱ぇなぁ」
器用に僕を取り押さえながら僕の身体を撫で、
バスタオルを取ろうとする大野先輩。
なに…っ///
「あぁ、思った通り柔らかいね…」
「ぃやっ…ぅあッ///」
バスタオルの上から胸を弄られて
嫌なのにちょっと擦れて感じちゃう…(泣)
「気持ちいいんだ?可愛いね」
「そんなことなっ…んっ///」
「えー、乳首勃ってんのに?
ほら、ここ乳首でしょ?硬くなってる…」
「へぁっ…だめ…ッ///」
そんなとこ刺激されたら
もっと変な声でちゃうからっ///(泣)
いっその事誰か来て欲しいと思ったけど
お風呂は建物の端っこだから誰も来ない…
みんなもう上がってるもん…
恐怖で逃げたい気持ちがあるのに
大野先輩から与えられる刺激の気持ちよさが
襲ってくる…
「ほら、座って?」
足に力が入らない僕を抱きかかえるように
大野先輩はロッカーにもたれるように座った。
「はい、もう大人しくして?いい子だからね?」
「うぅ…///」
