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月の木漏れ灯図書館

第7章 夢の終わりに

命は儚い。

少女は動かない。もう声も届かない、冷たくなった身体。もう温度もないーーフラリ……と地面に座り込む。

“桜が終わる頃、夢も終わるでしょう。……最初からわかっていたことでしょう?一度終わったものの末路を”

夢見の巫女からそう言われていたのに。

“終わりをまた始める覚悟はあるんだな?それならいい、都合のいい夢は絶対みるなよ。それこそ、咎だ”

桜森の鬼からそう忠告を受けていたのに。

僕は君を二度失い、

君と今度こそ、永遠に会えなくなったんだーー……

「……桜花……」


春の花は冬の花となった。

雪が静かに降り続く……

永遠に。


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