子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第7章 愛され過ぎて
「俺なりに必死で考えたんだ、お前から見て頭がおかしいと思うかもしれないけど、不安ならずっとこの姿でい続けるから、……俺と結婚してくれ、お前を絶対に裏切らない、証明を示したつもりだ」
長い前髪の隙間から、真剣な野上の瞳とぶつかり、あたしは思わず、
段ボールに隠れてキスをした。
「……凛花…っ」
唇を離して、野上が腕で隠すようにするけど、顔が真っ赤になっている。
婚姻届に記入してると、真木部長が傍に近付いた。
「……ああ、藤原、物品の買い出しに行って来い、野上と一緒に、……なるべく早く帰って来いよ?」
あたしと野上は手を繋いで返事をした。
「はいっ…、ありがとうございます、真木部長」
「ありがとうございます」
……えっ?
野上さん……?
嘘…?どうしたの?
ざわつく総務課を、野上と一緒に手を繋いで、出て行き、
あたし達はそのまま、市役所に婚姻届を提出しに行ったんだった。