子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第7章 愛され過ぎて
「あっ、そっか、すいません、今度からちゃんともとの位置に戻しますから……」
なんて失態、
きっと鈴木くんは、あたしが使った後に乗り、不便な思いをした、
被害者の一人なんだろうな。
「いえいえ、それは仕方ないですよ、シートが前になってるの見て、いつも可愛いって思ってましたから」
にっこり笑いながら、するりとそんな言葉が出る感じで、
恥ずかしくて赤面するのに、鈴木くんは、平然と運転する様子だ。
無意識な天然タイプなんだろうな。
裏表のない素直な性格だと感じて、一緒に仕事しやすいと感じたんだ。