子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第8章 本当に好きな人
誠也さんの住むマンションに向かい、部屋の中に入った瞬間から、
待てないというように、ぎゅっと抱き寄せられた。
……まだ、靴を脱いでない。
もたもたして、靴を脱ごうとしてるのに、
短いブーツだから、上手く出来なくて、抱きしめられて、唇が甘く重なった。
「……ふっ…んっ…んぁ…っ」
ちゅっ、
ちゅうぅ、
いつになく、激しいキス。
舌があたしの口の中を侵入して、熱く絡められて、何度も角度を変えられて、
深く口付けられた。
……がこん、
器用にブーツが脱がされて、
片足を持ち上げられて、
がこん、
残るブーツも脱がされた。
キスをしたまま、脱がすのに抱えられた足はそのままで、
腰を支えられて、スカートを捲られて、いきなりパンツを脱がされてしまう。
「…んぁ…?…やぁ…っ、んっ…!」
舌を絡められたまま、唇は離れそうになるのに、あたしが体を引いても、引き戻すように、
舌だけはやらしく絡められる。
くぷっ、
くちゅっ、
ぐちぐち、ぬちゅっ、
「…はっ…あぁ…っ!」
ぴくんっ、
あたしのあそこに誠也さんの指が差し入れられて、
後ろからなのに、広げられて両手で弄られて、あたしのいいところを、
的確に刺激されてしまう。
「……はぁ…っ…あぁ…?…やぁ…んっ…!」
誠也さんの首にしがみついて、自分からも舌を絡めて、
甘い声を上げ続けて、無意識に腰を揺らして、いいところを、導くようにしてしまう。
気持ち良くて、腰が勝手に震えて、揺らして、
止まらない……。
ちゅく…ちゅぷ、ちゅぷ、
くちゅっ、ぐちぐち、
「…―ふぁ…っ…あぁ…っ!」
ぴくんっ、
びくびくひくんっ、
体を仰け反らせて、呆気なくイってしまうあたし。
荒い呼吸を繰り返して、誠也さんの熱い視線に気付いた。
「ずっとこうしたかったんだ、愛莉……」
「…っ、……誠也さ…っ」
壁に手をついて、腕の中に囲まれて、誠也さんの胸に閉じ込められるように、
熱い視線を注がれた。
……ふいに目頭が熱くなった。
……いいのだろうか?
あたしは自分の気持ちが分からなくて、今まで涼くんと一緒に過ごしたのに。