
子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第8章 本当に好きな人
江藤彩音side
くるくる胴回りの帯をほどかれてしまった。
「ここでそんなこと…っ、いい加減にしてよ…っ」
ほどかれてしまった帯をかき集めようとするあたしを見て、
くすりと笑う桐生が、おもむろに隣の襖をすらりと開けた。
呆然とするあたしに、含み笑いのどや顔を見せる。
「俺が遅れて来たのは、両親に黙ってこそこそと用意して貰ってたからですよ?ここはそういう場所なんです、契約の時にこんな場所に呼ばれないよう、気を付けて下さいね?」
目の前に広がっているのは、ダブルサイズの布団が一組、
旅館みたいに、ほんのりとした灯りが灯っている。
「……桐生、あんたってば…実は馬鹿でしょう?」
呆れて言うあたしに、桐生はふっと笑う。
「俺はとても優秀なんですけど、あなたに出会ってから、少し馬鹿になってしまったみたいです、自分でも驚いています。
最初は生意気な女だなと思ってましたけど……」
「…悪かったわね」
「仕事はそつなくこなすし、人の悪口も言わない、噂話にも耳を貸さない、そんなあなたがいつも麻生部長を見ていて、どうしたら俺を見てくれるんだろうと、ついちょっかいばかり、掛けてしまいました」
「…そうね、嫌がらせかと思ってたわよ、てっきり嫌われてるかと思ってたもの」
ほっと息をつくあたし、腰ひもがしゅるりとほどかれて、
息ぐるしさに解放される。
「…その逆です、ずっと彩音さんのこと、見てましたから、取り敢えず、体の相性確かめさせて下さい」
長襦袢をパッと開かれて、あたしの胸元に唇をよせられて、
ちゅうっ、ちゅっ、
胸にキスをして、ブラジャーを噛んで外された。
「…着物着るなら、ブラジャーなんて付けてはいけませんよ?」
胸にキスをされて、先端の突起を口に含まれる。
「…あ…っ、それは…パンツのことでしょう…?」
痺れるような快感が全身に広がり、いつかのように体の力が抜けてしまう。
あたしの胸に顔を埋める桐生の、形のいい頭を胸にかき抱いて、
ぎゅっと抱きしめる。
その瞬間、桐生がもがくように動いて、あたしの乳首を口に含んだまま、激しく舌を絡められて、
コロコロと転がされた。
「んぁ…っ、あ…っ、ん…っ!」
