子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第8章 本当に好きな人
江藤彩音side
痺れるような快感で、体がびくびく震え、甘い声を上げて、体の力が抜けて、
桐生があたしの胸から顔を起こし、じっと見つめられる。
目を細めて、あたしの心の中に踏み込むような視線に、ぞくりとした。
……好きだ。
そう言ってるような、熱い視線。
胸がきゅっと、熱くなる。
こんなに熱く、求められたことなんて、なかった。
適当な人とお付き合いして、セックスして、愛されていると、実感したことなんて、
なかったから……。
本当にあたしのこと…?
艶やかなセクシーな瞳、お互いの視線が絡み合い、激しくキスをされて、
何故だか涙が零れた――。