子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第2章 無垢な存在
時々資料室で高い位置にある資料を取って上げて、荷物を持ってあげる事しか出来ずに、
泣く泣くイタリアに転勤、ついでに香港と、やっと本社に戻って、同じ部署の部長として配属が決まって嬉しかった。
久し振りに再会した彼女は、俺の目には魅力的な女性へと変貌を遂げ、いつかのチャンスをずっと伺っていた。
そうだ、ずっと待っていた。
……こうなるチャンスを。
信じられない、俺の家でベッドで眠る可愛い愛莉。
初めてのセックス。
優しくして恐がらせないようにした、つもりだったが。
意識を失って、眠っている。
裸のまま、繋がり合ったままで。
コンドームをつけて、すぐにイってしまい、彼女の中で小さくなった俺の分身が、また、大きくなる。
……このまま彼女の中にずっといたいけど、嫌われたくないから。
ずるりと彼女の中から抜け出して、処理をする。
綺麗な体。
思ったよりも、現実の愛莉は魅力的で、スタイルがいい。
滑らかな白い肌に、小さな体。
全てが愛しくて堪らない。
眠る愛莉の体にキスをして、幸せを噛みしめた。
彼女の体、あそこから血が流れて、俺の体液と交ざり合い、汚れたその箇所にも舌を這わせて舐める。
ピクリと反応する愛莉の体。
快感に蕩ける、妖艶な表情。
「……んっ……ふっ……、涼ちゃん……」
微かに聞こえたその名前に、胸がずきりとする。
麻生 涼、俺と同期で入社した奴。
俺と同じようなタイプで野心家。
言い寄る女を拒まず、去るモノは追わず、常に深入りしない。
社長の娘とお見合いする話もあるが、議員の娘とお見合い結婚する話も出ている。
出世の為なら結婚でもなんでも利用する。
昔、麻生が俺に言った言葉だ。
愛莉に出会う前の俺だったら、同じ考えだったかも知れない。
……でも俺は愛莉に恋をした。
愛莉の為なら、全てを捧げてもいい。
全力で守るし、決して逃がさない。
ずっと一緒にいたい、愛しているんだ。