子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第2章 無垢な存在
「あのっ、部長…っ」
泡のついたスポンジで丁寧に体を洗われて、暖かいシャワーを浴びる。
「……分かっている、君は麻生のことが、ずっと好きだったんだろ?」
「……っ」
シャワーで体の泡を綺麗に流されて、ぎゅっと抱きしめられた。
「……でも簡単に諦められる思いじゃないんだ、麻生のことは諦めて、セックスもデートも俺と一緒にしてほしい、後悔させない、大事にするから」
後ろからすっぽりと抱きしめられて、耳元で懇願されるように、甘く囁かれて。
……どうしてそんなに?
真木部長が、あたしのことを……?
「……信じられないです、部長があたしのこと、なんて……、ひょっとして、変な趣味が…とか思って、あたしってこんなだし……っ」
俯いて、今までの回りの人の評価を、客観的に思い出してみる。
合コンでも、会社の飲み会でも……
何度か耳にした事ある、あたしの噂話。
『森下さんて可愛いんだけど、子供っぽ過ぎて……なんかいけないこと、するような気分になる』
『どう見ても見た目、中学生みたいだし、店の人が未成年じゃないかって、びっくりしてたよな?』
『一緒に歩いたら、親子に見えるだろ?変な関係に見られるし』
『でも意外と胸はあるよ?』
『そういう趣味があるならお前いけよ?俺はないわ~、変態だと噂されてしまう』
子供っぽい、恋愛対象にならない。
涼くんだって、ずっと大人になったらと、言われ続けてたし。
真木部長の抱きしめる力が、ぎゅっと込められて、耳元で熱いため息をついた。
「何を言ってるんだい?君はこんなにも魅力的だよ?少なくても俺は、君を女としてしか見えてない……」
すっぽりと抱きしめられて、身長差があるから、真木部長は屈むような姿勢になる。
あたしの腰の方で、後ろから熱くて堅いモノが押し付けられた。
「……あっ…っ」
首筋を口付けられる。
「分かる?さっきから君の中に入りたくて、熱くて堪らないんだ、もう一回、させてくれる?」
「……えっ?そんなあたしまだ……っ」
気持ちの整理が……っ。
そう思うのに、後ろから背中にキスをされて、舌を這わされて、腰の間に顔を埋めている。