子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第2章 無垢な存在
意識を失ったのは、そんなに長い時間じゃなかったのかもしれない。
目を開けると、あたしは真木部長のベッドの上で、すぐ隣では真木部長がいて、
あたしの髪を撫でていた。
するりと髪に手をやると、驚く程さらさらしてて、
髪も洗って貰ったから濡れてたはずなのに、
乾いている。
ドライヤーとブラシを持つ真木部長、
あたしの髪を乾かしてくれたんだと気付いて、
嬉しくなった。
「ありがとうございます、真木部長……」
目が合うと少し寂しそうに笑う。
黒くて艶やかな瞳が鋭く光り、拗ねたような表情に見える。
「愛莉の髪に触れられて、楽しかったけど、君はいつになったら誠也と呼んでくれるのかい?」
「あ……っ、え…と、誠也…さん」
やはり上司だと思ってしまい、なかなか難しい。
嬉しそうに笑う誠也さん。
裸のままの姿に気付いて、下半身にも何も纏ってなく、つい視線がいってしまい、
慌てて目を反らせた。
あたしの体には柔らかいバスタオルが、くるまれるように体に巻き付いている。
そのことに安心していると、誠也さんの体があたしの上に覆い被さる。
「じゃあ、まだ大丈夫だな?」
「…えっ?あっ…はい……」
体調のことを聞かれてるんだと思い、深く考えずに返事をした。
にっこり笑う誠也さん。
嬉しそうにあたしのバスタオルを広げて、胸元に顔を埋めた。
「……えっ?あっ…、あの…まだするんですか……?」
「もちろん、あれだけじゃ足りない、それに愛莉をちゃんと、イかせて上げてないからね?」
「……えっと、イくって…?」
胸に顔を埋めたまま話するから、くすぐったいのに、
あたしの上体を抱きしめるようにして、ぐるぐる巻かれたタオルをいそいそと脱がされた。
「安心して?今度は優しくするからね?」
ふわりとタオルをベッド下に落として、顕になるあたしの体に、
恥ずかしくて腕を前にかざしてしまう。
その腕を掴まれて持ち上げられた。
「ダメだよ、もっと見せて?」
あたしの胸をかぷりと食べるようにキスをして、口の中ですぐにむくむくになる乳首。
「んっ……、あっ…っ」