子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第4章 熱くなる体
野上奎吾side
酔った勢いもあったかも知れない。
ずっと好きだった。
気の強い美人、社内でも狙ってる奴は多い。
なかなかなびかなくて、ずっとアピールしても、はぐらかされるばかりだった。
真木部長を良く見てるのは知っていた。
森下ちゃんをお持ち帰りした後、急にお酒の勢いが増したから、
あわよくば、弱いところにつけこんでも、と思った。
そこまでしてでも、欲しいと思ったから。
気が強い藤原だから、まんまと術中にはまって、嬉しかった。
少し強引な気もしたけど、合意の上だったし、
最高に気持ち良くて、お互いにイって意識を失う藤原に、
どんだけ淫乱だよと、可愛いく思った。
体をティッシュで拭いてあげようとして、ギクリとした。
紛れもない、血がシーツについている。
……まさか、はじめてだったのか?
……驚いた、話したら実は経験少ないって思ったけど、
はじめてだとは思わなかったから、
もっと優しくしてあげれば、良かったのに。
――――抱きしめて、キスをした。
「……ごめん、好きだよ、凛花」
なるべく優しく、ずっと一晩中抱きしめてあげたい。
俺の気持ちは信じて貰っただろうか?
祈るようにキスをした。