子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第5章 俺の天使
熱い…。
暑さに寝苦しくて、目を覚ます。
裸のまま、一緒に抱き合って、眠っていたことに気付いた。
熱を図ると37,3分だ。
これはまた、熱が上がるかもしれない。
窓の外を見ると、朝の光が差し込んでいる。
今日はいい天気だ。
だけど……。
昨日は誠也さんとは、ラインで連絡していた。
仕事で接待だと、会えなくて寂しい…と。
あたしも…明日、また会社で、
そう返信したのに。
誠也さんに電話をした。
3回の着信音の後に、すぐに耳元で誠也さんの、掠れたような低い声がした。
『愛莉?おはよう、どうした?』
優しい声、
朝から電話なんて珍しいから、そう聞く声は心配そうだった。
「おはよう、誠也さん、あ、あのね、涼くんが…熱が出て、昨日倒れて、今もまだ熱が下がらないから、お仕事はお休み…ってこんなこと、誠也さんに言っていいのか、分からないけど…」
『……!そうか、麻生が…健康診断の結果が悪くて、昨日注意したところだったのにな』
「…うん、それであの…、あたしも今日、お休みを…っ、涼くんのこと、放って置けないし、病院とか…連れて行きたいの、だから…っ」
『――――ひょっとして麻生は、今、君の家に?』
ケータイの向こうの誠也さんの声が、やけに固く響いた。
「……うん、そうなの、昨日急に倒れてそのまま……っ」
隣で眠る涼くんが、不意に腕を伸ばして、後ろから抱きしめられた。
動揺するあたしに構わずに、胸をゆっくり揉まれながら、
先端の突起を甘く弾かれてしまう。
びくびく震える体、涼くんの顔を睨んでしまう。
涼しい顔をして、耳元に舌が絡められる。
『そうか……分かった、俺も後で、様子を見に行くよ、愛莉?』
胸を指で甘く刺激されて、耳元は舌で舐められて、
ぞくぞくしながら、体が震えて、声が出そうになるのを堪える。
「は…っい、誠也さんっ……」
『……好きだよ?……じゃあ、また後で』
プツリと切れる通話、
あたしの返事も聞かずに……?
涼くんの手が伸びて、あたしのケータイを持ち、通話ボタンを切っている。
「涼くん、寝てなくちゃ…ダメじゃない…っ、誠也さんも心配して、後でお見舞いに来るって言ってたよ?」
「へえ?……じゃあ、それまでに、何回…出来るかな?何回イけるか…数えてみるか?」