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『ま゜』

第5章 神戸港連続殺人事件

「そんなの、知らないわよ! クリアってことは、犯人を突き止めたってことでしょ! なによ、ゲーム知ってたからって、まさかノーカウントってことないでしょうね?」

“知ってるくらいならまだいい。知ってるなりにスムーズに物語通りに進めていくなら、犯人はマサだ、なるほど……て、なるだろうが、床に穴が開いただけで、お前が犯人だって、船越でさえもしねえよ!!”

「船越出すな! 2回目だよ!! じゃさあ、次はなんのゲームするの? さっさと連れていきなさいよ!! ちゃんとクリアしてやるから!」

“次のゲームは用意してある。だが、今回のは無効じゃ。残り3つのゲームを全てクリアしなければ、元の世界には戻れん”

 それを聞いて、水戸さんは地団駄を踏む。

『¥"&*¢^£"%。☆゜!!(〓@☆㈲㏍№㎏っ!!)』

「いや、水戸さん、本当に何を喋ってるのか、わからないから。発狂した雄叫びはやめて」

 水戸さんは携帯電話に、文字を打つ。

《話が違う! せっかくクリアしたのに!》

 書くとき、頭で思っていたことを、ゲームの神は読み取っていた。

“これは不正だ。乱暴なカンニングだ。残念ながら、相方は今回のゲームでノーカウントのため、元の世界に戻ることは出来ない”

「どういうこと?」

 音子の表情が曇る。

“ちゃんとしたかたちでクリアならば、このまま無事に元の世界に戻れるが、残念ながらお主は、一生この世界で生きることとなる”

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