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『ま゜』

第6章 ツインベーから??

 水戸さんは、戸惑った。

 突然クリアのはずなのに、なぜ乗らなきゃならないのか?

(怖いし……なんか、乗りたくない。操縦無理)

“誰の口が、怖いって言ってんだ! お主がそれに乗らなきゃ、最終ステージのラストまで行けないのだ”

(つまり、ただの移動?)

“そういうこと。乗ったら勝手に動くから、座ってればいい”

『ま"』

 戦闘機ツインベーのハッチが開いた。

 水戸さんは、ガッチャマンのように乗り込んだ。

 コックピットには、柔らかい椅子に、十字キーとAとBのボタン。そして、セレクト、スタートのボタンがあった。

(上上下下右左右左AB)

“よけいなことをするな。いいか、ボタンは押してはいけない。わかったな。では発進”

 機体が動き出した。

 なにもしないまま、空中を進み出すツインベー。しばらくは、優雅な空の散歩。水戸さんは景色を見ることなく、ただ座っていた。

(目が落ちる……)

 パックサンの時に、投げるからだ。

 目の前に、イチゴが連なって襲ってくる。敵だろうか?

 水戸さんは、ボタンに手をかける。

“押すんじゃない! 押したら、ゲームがはじまるぞっ! そのままにしておけば、ゲームは終わる。普通に座っておけ”

 水戸さんは慌てて、手を離す。

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