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『ま゜』

第6章 ツインベーから??

“ダメだ、これは無効だ”

 ゲーム、スーパーアリオブラザーズのクリア条件が納得いかない、ゲームの神。

(ならば、もう1回プレイすれば)

“クリアの文字が出てしまえば同じだ”

(でも、これは私のせいではない。ボーガンを発射させたのは、神様ですし、ゲームをクリアさせたのも神様)

“うぬぬ……”

 反論は出来なかった。

“しょうがない。クリアってことにしておいてやる”

(あら、嬉しい。素敵! さすが、神様、いい男!)

“言っておくながぁ……私は、一応、性別は女だ!!”

 水戸さんは、硬直した。

 皮膚は破け、目は転げ落ち、口からは茶ミドリの液を吐いた。

“いやいやいや、私の性別を明かしただけで、なぜそんなB級ホラーなリアクションをとる? 私がなにか悪いことを言ったか?”

(それにしては、おじい声だと……)

“それなりのババァになれば、だいたいこんなもんじゃろ!! ええーい! もう、ババァだってことも明かしたから、いいじゃろ!”

 水戸さんの耳から、3匹のハエが出た。

“ハエかい!! 私の正体明かした反応が、ハエかい!! 無いよね、そんなの。見たことないよね。サスペンスで女優が、『犯人は私です』と白状したあと、船越の耳からハエが飛ぶって、無いよね”

(あっちは人間、私は……え、ひょっとしてゾンビ!?)

“言うな! ガーンとなるな! 出ないぞ、出ないからな!! 私の耳からハエは出ないからな!!”

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