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『ま゜』

第7章 ドラゴンウェスト

「と、言うか、あんたはレベル5か。確かに、戦闘力はあるようだな」

 いきなり、レベル5。これが、自分の5倍の力を出せる……と、いう意味か。

「名前は、水戸さんか。私は、わわわわだ。ドラゴンキングを二人で倒しましょう」

『ま゜』

「は?」

 言葉の壁……。

「そうか、あんた言葉が不自由なんだな。まあ、私が質問するとき、首を縦に振るか、横に振るかしてくれ」

 水戸さんは縦に振った。

 首が皮膚に繋がったまま、ダラリと垂れた。

「うわあーーーーーーっ!!」

 わわわわは、10ポイントのダメージを受けた。

「なんか、痛い!! 攻撃じゃないけど、なんか痛いーーっ!!」

 わわわわは、胸を押さえながらのたうち回る。

『……』

 水戸さんは申し訳なさそうに、首を押さえながら、頭を下げる。

「いや、家政婦なの? いや、あんた、人間の家政婦なの!? 驚きすぎて心臓が痛いわ!!」

 わわわわが動きまくると、腰にぶら下げた布袋から草がこぼれ落ちた。

『み゜』

 水戸さんはそれをかき集める。

「それは薬草だ。失ったHPを回復させる……しょうがない、これを使うか」

 わわわわは薬草を使った。食べたのか、磨り潰して塗ったのかはさだかではないが、とにかく薬草を使った。

 わわわわのHPが、回復した。

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