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『ま゜』

第7章 ドラゴンウェスト

 水戸さんは、辺りを見回している。

「おい、あまりウロウロすると、モンスターが出るぞ」とわわわわが忠告する。

 水戸さん、ある所にしゃがみこみ、なにやら、草を物色している。

 赤いスライムが現れた。

「ほら、言わんこっちゃない!」

 わわわわの攻撃。ひのきの棒で一発!!

 赤いスライムに3ポイントのダメージを与えた。

 水戸さんは、草を集めている。

 赤いスライムの攻撃。

 わわわわは、4ポイントのダメージを受けた。

 水戸さんは、赤いスライムに微笑んだ。

【かいしんのいちげき】

 赤いスライムを倒した!

「おい、なにをやったぁーっ!? 草をむしってただけで、なにをやったぁーっ!? ものすごく、気になるんですけどねぇーーっ!?」

 水戸さんは、立ち上がり、両手一杯に、同じ種類の草を持つと、それをわわわわに差し出した。

「え……なんだよこれ?」

 水戸さんは草を手渡すと、わわわわの布袋を指差した。

「え……」

 わわわわは、草をよく見る。

「これって……薬草じゃないか……どこにそんな……」

 水戸さんは草むらを指差した。つまり、よく見れば、あちこちに生えていると言いたいのだ。

「おお、これは助かる。薬草代だけでも浮くぞ……ありがとう」

 家政婦の本領発揮。

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