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『ま゜』

第7章 ドラゴンウェスト

「おお! そうだ、水戸さんもこの薬草を使えばいい。その首のダメージが治るかも知れない」

 わわわわは、薬草を一掴み、水戸さんに渡した。

『ぶ゜ぃ"』

 水戸さんはそれを受け取り、石で磨り潰し、ペースト状になった薬草を首に塗りこんだ。

 ジワッとしたものが、染み込んでいき、伸びきっていた脛椎が修復されていった。

『ほ<い*み"べ`ほ*い^み*べほ<ま゜(うそっ!! 治っちゃった!?)


 新たな発見だった。ゲーム界の薬草は奇跡を起こし、どんな怪我でも治す。

 だが、これはどこにも発表出来ない、新事実だ。

「これで、首は大丈夫だ。ところで、君はモンスターをどんな攻撃を使って、倒してるんだい? よかったら、僕にも伝授してくれないか?」

 水戸さんの技を教えてほしい。これが使えれば、ダメージを少なくして敵を倒せる。

 水戸さんは頷いた。

 草原に生えている木を指差すと、それに向かって、大きく息を吐いた。

 やがて、木はみるみるうちに腐りだした。

 水戸さんは、わわわわにどうぞと進める。

「なにっ!? い、息を吹きかけるだけか?」

 わわわわも、その木に息をかける。

 だが、なにも変わらない。

「どうしてだ? それは、なにかの魔法なのか?」

『フ*レ^グ゜ラ"ン"ス゜(腐臭)』

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