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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

 城に到着。

 音子は、あちらこちらをカメラに残している。

 城の外観、中、モンスター等、あらゆるところを写真に収める。

「先にいきましょう」とわわわわが急き立てる。

「待ってよ、いろいろ撮ってるんだから」

 水戸さんは、黙ったままだ。唯一の会話のアイテム、携帯電話をカメラとして使われているため、なにも出来ない。

 やがて、わわわわはトロの剣を手に入れ、いざ、ドラゴンキングの元へと足を進めた。

“これ、ちょっと待つのだ”

 ゲームの神の声だ。

(あら、なにかしら急に?)

「あ、この声って確か、ゲームの神だよね」

“さよう。ちょっと出かけてる間に、人が増えておるから、なにかと思えば……なぜ、あんたが、ここにいる?”

「うるさい!! 姿を見せなさいよ。あんた、ゲームの神って、本当の神じゃないでしょ!!」

“なにを言っておる。なぜ、ここの世界にいるのだ?”

「そんなことどうだっていいわよ! あなた、私達をどうするつもり?」

“どうもしない。そこのゾンビは、ゲームをクリアすれば文句なしに返してやるが”

「私は? このまま、この世界に居残れってこと? 冗談じゃない、私だって、家政婦の仕事がたくさんあるのよ。ずっとこのままってわけには、いかない」

“だったら、お主も協力することだ”

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