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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

 ピローン

 どこからともなく、電子音が鳴った。

“大神音子とやら、せっかくだがら、お主もゲーム参加者としてやる”

「えっ!?」

“せいぜい、モンスターから攻撃を受けないように気をつけたまえ”

「え、嘘でしょ!!」

 ついに、音子までもが、ゲーム参加者となってしまった。

 慌てて、水戸さんが外に出る。

「あ、水戸さん、どこ行くの!?」

 追いかけようにも、もし、自分が行ってモンスターに出くわせば、あっという間にやられてしまう。

 ここは、勇者の後ろについていた方が、無難だ。

 しばらくすると……

 水戸さんは両手いっぱいの薬草を抱えて、戻ってきた。

「……摘んできたの?」

『ま"』

 未知なるドラゴンキングとの戦いにむけ、わわわわはさらなるレベルアップを目指した。

「いや、勇者さんさぁ……レベル97だよ。これ、勝てますよね?」

「レベル100までは……」

「いや、もういきません? 同じところグルグルうろついて、お金も溢れるくらい貯まってるじゃないですか。もう、飽きました」

「しかし、相手の力は未知数……」

「心配性か!! 勝てるから。大丈夫だから。ちょっと、水戸さんも、なにか言ってあげて……いや、言わなくていい」

 水戸さんは、肩を落とした。

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