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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

 レンガ造りの城の迷路を何周もうろつき、さらなるレベルアップをはかろうとするも、もう、経験値を大きく稼げるモンスターがいなくなってきた。

 そして目の前には、大きな両開きの扉があった。

 この先に、ドラゴンキングがいる。

 わわわわは、大きく息を吸った。

「自分の力だけで、ドラゴンキングを倒せるでしょうか?」

「自信をもちなさい。あなたのレベルなら、間違いなく勝てるから。この世界を守るために今まで頑張ってきたんでしょ?」

 音子は、わわわわを鼓舞するように言う。

“さて、ドラゴンキングと戦うのかな?”

 ゲームの神の声だ。

「ちょっと、あなた! 姿を見せなさいよ!」

 音子が現れるように、言い付ける。

“まあ、まて。最後にドラゴンキングとの戦いについてルールを説明する”

「ルール!? 関係ないでしょ! ここにいる、わわわわが倒せばいいでしょ」

“まず、必ず、三人で向かうこと。すなわち、三人対ドラゴンキングだ”

「えっ、私と水戸さんも!?」

『ま"け゜(え、戦うの?)』

“さよう、しかし、チャンスは1回。三人死んでしまえば、アウトだ”

「ちょっと待って……死ぬって、どう言うことよ! それに、チャンス1回て……私、なんの防御もないのよ!」

 音子は、両手を上げてアピール。

“それ、しょうがないよね。だって、ゲームなんだもん”

「じゃ、準備くらいさせてよ。ちょっと、わわわわ、一度外に……」

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