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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

“な、な、な、このおなごは、何者なんじゃっ!?”

(音子ちゃんは、満月と、満月ポンを見ると、狼人間になるの)

 水戸さんが、心の声で説明した。

“てか、あんたの友達そんなんばっかりかい!!”

(もう一人、幽霊と人間が一体化する家政婦さんもいます。あと、友達じゃないけど、こめかみまで、口が裂けてる口裂け女さんや、首が伸びる人もいます)

“本編にも出てないのを、ここで紹介されても……なるほど、それは盲点だった。モンスターと勇者が、どうやってドラゴンキングを倒すのか、見物しようじゃないか”

 獣となった音子が、勇者の横に並ぶ。

「うわぁっ!! なんだよ、このモンスター……まだ、邪魔をするか!!」

 わわわわは、剣を音子に向ける。

「グルルルル……それを向けるのは、あいつだろ!」

「あれ? その声……音子さん!?」

┏━━━━━━━┓
┃おおがみねこ ┃
┃かせいふ   ┃
┃Lv30   ┃
┗━━━━━━━┛

「はぁーーっ!? 音子さん、レベル30あるの!?」

「チッ! 30までしか、上がらないのか……」

 そこに、レベル5の水戸さんが、現れた。

 三人が揃った。

 まずは、わわわわが攻撃する。

「どぉりゃーーーっ!!」

 まあまあのダメージを与えた。

「くぞ、効いてるかどうか、わからない」

 水戸さんの攻撃。

 とても強烈な、腐敗臭を吐いた。

『ガアアッ!』

 そこそこのダメージを与えた。






 音子は死んでしまった。

「ええええーーっ!! なんで?」

 狼人間になると、犬並みに鼻がきく。そのため、まともに水戸さんの匂いが鼻にきた。

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