テキストサイズ

たけるくんと一生さん

第3章 お風呂入りましょう

「かわいい。たけるくん、かわいい。かわいい。泣いてるところも、全部かわいい」

僕の大好きなたけるくん。
意地悪な顔が、優しい笑みに変わって耳元に小さな囁きを落とした。

「え……、す、す……え……?」

何を言われたか理解するのに時間がかかった。
ぐるぐる言葉が身体を、脳みそを循環して。

やっと、理解した。

その意味がストンと自分の中に入ってきて……びっくりしつつも全く嫌じゃなかった。
それが果たしてライクなのかラブなのか。
深く考える余裕は無いし、思考回路はとっくにショートしている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ