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たけるくんと一生さん

第3章 お風呂入りましょう

「っ、だからその」

勃っちゃいそ……。

消え入りそうな、か細い声でなんとかそれだけ言う。
恥ずかしくて恥ずかしくて、恥ずかしすぎて。
頬をぴとっとくっつけてくるけど、それがさらに恥ずかしくて。

「勃っちゃいそうって、言いました?」

「繰り返すな!」

「たけるくん、それは間違いですよ」

ほら、よく見て。
もう勃ってる。

表情は見ずともわかった。
一生が、意地悪そうににやぁっと笑ったのが。

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