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愛し方

第8章 * マッサージ




私はいつもお風呂上がりに保湿クリームを塗って自分の足や体をマッサージしている


『毎日続けてそういうとこだけは偉いよな。』


「だけはってなに。」


『今まで これ食べ続けて痩せる〜 とか言ってすぐ辞めてたじゃん。笑 』


「あれはだって…その…美味しくなかったからね??」


『ふっ。そんなん言い訳と変わんねえよ。』


「うるさい。てか背中やって!」


『ん。待って』


手がとどかないから背中はいつも彼に塗ってもらって少しだけマッサージしてもらうのが当たり前になっていた


うつ伏せになり彼に服を捲られクリームを塗ってもらう


『ちょっと痩せた?もっとご飯食べないと。』


「食べてるよ!最近運動する量増やしたからかな。」


『もうしなくていいよ、こんくらいがいい。』


そんな他愛も無い話をしながらクリームを塗ってもらう


パチン


彼が私の下着のフックを外した


「えっ?ちょっ…なにしてんの…!」


『マッサージするから邪魔。』


「いつも付けたまましてるじゃん!」


『今日は邪魔なの。』


「ちょっと…つけてよ!」


『暴れんなよ。マッサージできねえじゃん。しなくてもいいの?』


「付けてよ。」


『しなくていいんだな?』


頑固な彼は私の言葉に聞く耳を持たない


大人しくまたうつ伏せに戻って彼にマッサージをしてもらう


彼のマッサージはいつも10分程度で終わる


『ん、終わり。』


「ありがと」


そう言って起き上がってフックを戻そうとする私の手を払う


『いつもマッサージしてあげてるじゃん』


「うん、ありがとうね。」


『ありがとうって言って欲しいんじゃない、』


彼の雰囲気を何となく感じ取った私


『ねえ』


「今はできない」


そういう気分じゃない私は断ってみることにした

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