愛し方
第9章 11.23
今日は勤労感謝の日
彼はよく働いてくれてる
わたしは家事をやる
そんな普通な一般夫婦
今日はいつもより何倍も彼に感謝する日
『たっだいま〜』
「おかえり、今日早いね?」
『部長が祝日だし少し早く上がらせてくれた。』
「そうなんだ!お疲れ様。」
『や〜、今日も疲れました。』
そう言いながら私のほっぺたに大きな手を添える
『でもお前見たら疲れ吹っ飛ぶ、毎日ありがとな、ご飯とか掃除とか他にも。』
私が先に言わなきゃいけないのに先に言われてしまった
「こちらこそだよ、ほんとに。いつもお外で頑張ってくれてありがとう。」
『素直じゃん笑 どうした、』
「今日くらいね?肩でも揉みましょうか?」
『お言葉に甘えて。 』
彼は地べたに座り、私はソファに座って彼の肩を揉む
「かっっった!!」
『俺だって疲れてんの。笑』
「ごめんごめん。笑 びっくりしちゃった、予想以上だったから」
毎日頑張ってくれていると感じて、そんな彼が更に愛おしく思えた
『もうちょっと強めでお願いします』
「おっ…け…ぃ。」
『なに、もう疲れたの?笑』
「いや?もっと強い力出せるよ?」
『んじゃあ、もっと強めで。』
「肩壊れても知らないよ?」
『そんな弱い力で壊れねえよ。笑』
こんな他愛もない話で10分ほど肩もみを続けた