先生
第1章 単純
私、西本愛香(にしもとあいか)、18歳、高校3年生
私は本気で恋心を抱いた先生がいる
名前は有嶋先生
1年生の後半から気になり始めて今ではもう完全に好き
担任になれ!と思いながら行く新学期も2年連続担任にはなってもらえず。
私はなにかと注意されがちでその割に怒りん坊な性格だけど有嶋先生がそれをよくなだめてくれたり説得してくれたのが好きになったきっかけ
よくあるドラマや映画と同じようなありきたりな理由
でも好きなのは本気
1時間目はさっそく有嶋先生の授業
チャイムが鳴る5分前頃に先生が教室に来た
廊下で喋っていた私は教科書の用意をするために教室に戻る
『西本、ボタン』
ポロシャツのボタンが空いていて指摘された私
注意されたのにもかかわらず"気にかけてくれていた"とまでポジティブに思える恋の力は偉大だ
私の気分は弾んだまま号令が掛かり授業は始まった