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先生

第6章 無心




『お前らプリント終わった?』


「俺はあとちょっとで終わります。」


「終わってないです。」


『西本、どんくらい終わってないの?』


「半分いくかいかないかくらいです。」


『終わるはずねえよな、2人でこそこそ話してるんだから、』


私たちは2人で黙り込んだ


返す言葉もなかったから


『お前ら最近授業態度悪いよ。自覚ある?』


無言で頷く


「今日喋ってたのは西本がわからないとこあるからって言って教えてました。」


『だから何?』


先生は少し顔を歪めて言った


鈴木が言い訳のような言葉を並べたことに苛立ったのだろうか


「だから分からないところを教え合ってただけで私語ではなかったです」


『あのなぁ。そういう話をしてんじゃねえの、最近お前ら目立つから気をつけろよって言ってんだけど。』


「意味わかんねえ…」


『意味わかんないんだったらわかるまで話してやるから別室来いよ。』


「いいです、わかります。」


険悪ムードが漂う


『西本は?』


「ッ…?」


『俺に言いたいことある?』


「いや…ないです。」


『ん。また2人が目立つようなことあったら次はないかんね。
あと鈴木はもうちょい聞く態度直してこい。
わかった?』


「「 はい。 」」


そう言って先生は教室を出て行った

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