先生
第6章 無心
ただ過ぎていった日々
今ではもう切り替えて…ううん。切り替えれるわけないけど切り替えたと自分自身を騙して過ごしている
じゃないとすぐに自分が壊れてしまいそうだから
変わらず今日も社会の授業があった
『今から配るプリント、終わったやつから俺んとこ出しに来て。この時間中に終わんなかったら居残りか家での課題になるからちゃんとやれよ。』
先生はみんなにクギを刺してみんなも素直にプリントに手を進める
居残りなんてもってのほか
今集中して頑張って終わらせよう
みんな静かにプリントをやる中、どうしてもわからないとこがあった
こういうのが1問でもあると集中力が切れてしまう私
「お前全然やってねえけど居残りすんの?」
「鈴木だって私とやってる量、そんな変わんないよ?」
「いや、西本よりはやってる。お前のその空欄のとこも俺書いてるし。」
「うそ、、この答えどこに書いてあんの?全然わかんない」
「やってる量変わんないんだったら教える必要ないだろ。」
「前言撤回。鈴木様の方が進んでおられます。教えてください。」
「ん、教えてやるよ。20ページのこの下んとこ」
進まないところを生意気ながらも教えてくれた鈴木
なんだかんだ隣の席で何回か助けられてるな
チャイムが鳴り授業が終わろうとした
『終わってないやつ課題か居残りな。あと鈴木と西本、2人とも号令終わったら俺んとこ来い。』
私たちは嫌な予感を2人で察した