先生
第7章 行動
声を震わせながら放った言葉
最後の勇気を振り絞った
『本当は俺もまだ好きだよ、お前のこと』
たったその一言で涙が止まらなくなる
『お前と鈴木が話してんの見た時もすっげえやだったもん 笑』
『お前、俺より鈴木のこと頼ってっから。俺だって辛いこととか我慢してたことあったんだよ?』
コロコロと表情を変える先生を見ていると安心して心が休まってすごく幸せになった
『お前がしっかり勉強して将来見えてきてそれでもまだ俺のこと思ってくれてたら2人の未来考えよう。焦んなくても俺はこの学校に居るしお前だって転校しねぇだろ?』
「半年くらい先だよ?」
『なに、お前の気持ちそんなすぐ変わんの?』
「えっ?」
『半年とか関係ないよ。別にお互い気持ち変わんなかったらそれでいいじゃん。お前の方が諦めてどうすんの。』
「諦めてないし!…気持ち変わんないし!!」
『お前のムキになるとこ変わんねえな。笑 まあこれからのことはお前の頑張り次第でもあるよ?ちゃんと将来決めてくんねえと俺もお前もお前の家族も困る。』
「だから頑張るよ?」
『何を頑張るかちゃんと言って。』
「… 勉強」
『言ったからな?俺と約束できる?』
「ん…」
『ちゃんと返事。』
「はい」
『出来るよな?』
「はい。」
『ん。』
そう言って先生は小指を出してきて私たちは指切りをして約束をした
たったそれだけしか触れてないのに私の体は炎に包まれているように体温が高まっていった