結愛ちゃんのエッチな誘惑
第11章 葛藤
小春の家の前まで送ると、別れるのが名残惜しいくらいにまでなっている。
「……今日先輩とデート出来てすっごく楽しかったですっ…ありがとうございました」
「俺も楽しかったよ……あのさ、土曜日部活休みだから休日デートしない?」
「ふぇ…?」
俺は小春の手を引いて耳元で囁いた。
「…さっきの続きしたいんだけど」
「ふわぁっ…」
「無理なら断って良いよ」
すると小春は顔を真っ赤にさせて俺の手をキュッと握った。
「あ……あ……宜しくお願いします…」
「優しくするから心配しないでいいよ」
そう言って小春の頭をポンポンと撫でる。
「んじゃ、また明日な」
「はいっ…また…んッ」
別れ際に小春にキスをして家路に着いた。
土曜日は小春とちゃんと付き合ってからセックスしよう。
その為にも結愛を巡る戦いからちゃんと離脱しよう。
家に着くと、今日は母さんも父さんも仕事で遅くなるようで兄貴が夕飯を作っていた。
「勇翔、おかえり」
「ただいま…結愛は?食べてかなかったの?」
「今日は家でオムライスなんだって、誘ってもらったけど父さんと母さんと勇翔の夕飯用意しておきたかったから断ったんだ」
「ふーん、結愛オムライス好きだもんな」
兄貴が作るご飯好きだから用意してもらえて良かった。